仙台香澄の家

仙台香澄の家

仙台市を望む高台に立つ.地域一帯は八木山と呼ばれ,麓を流れる広瀬川を起点にそびえたつ崖地が多く見られる美しい場所である. 敷地は南北に長く,両側には住宅が建つ. 配置は周辺建物の密度にあわせ,敷地内南北方向に細長いボリュームを置き,庭を大きく設けた. 敷地内を進むほど下る地盤面に対し,建物が持ち上がってゆくような構成をつくり,持ち上がった建物と,地盤の間に庭とリビングスペース,仙台市街の眺望が一体的に広がるような場所をつくった.
設備面においては暖房方法の工夫をした. 完全な寒冷地ではないが,地形的に吹き上げる北風もあり相応の暖房性能を求められたからだ. 1階の大きなワンルームは全面に渡り温水式床暖房を敷設し, 各個室には壁面に温水式暖房を貼り込み輻射熱による快適な暖房機能を持たせている.

Design: 2006.06-2006.12
Construction period: 2007.01-2007.09
敷地面積: 200.55㎡
建築面積: 95.40㎡
構造: 木造
階数: 地上2階
写真: Koichi Torimura

Publications: 2008.09 建築知識

Tags

Architecture